保険を解約するために電話しないといけないのが面倒くさいなぁと思ってたら25年も続けてた。

25年ほどダラダラと続けていた傷害保険を解約することにした。

とあるカード会社の団体扱いの保険なので「割安」と言うのが謳い文句の保険。

死亡・後遺障害の時だけの補償で、入院・通院などの保障は無し。
しかも死亡・後遺障害も「公共の交通機関での事故」なら5000万円。
「それ以外の交通事故」なら1000万円。
「どれにも当てはまらない事故」は500万円。


…これって冷静に考えたら5000万円もらえる確率はめっちゃ少ないよね。
死ぬのはともかく後遺障害もそうそうなるものでは無いし
使いどころほぼ無いよね?

そんな感じで前からどうしたものかと考えてはいたので
カードの整理ついでに解約しようと決心した。

そもそもこの保険は数百円から始まった。
クレジットカードを作った時に勧誘の電話がかかって来た。

「まあそのくらいの金額ならお守り代わりに入ってもいいかなぁ」
なんて安易な考えで入ったような気がする
なにせ古い事なので正直良く覚えていない。

その後も何年か毎に「少しの上乗せで補償がアップします」との連絡があり
「そのくらいなら」とまんまと乗せられた私は1000円まで保険料をアップさせてしまったのだ。

さすがに1000円以上は払いたくなかったので、後の勧誘は全て跳ねのけた。

使えない保険


10年ほど前に不慮の事故で腰椎横突起を骨折した時に
「そう言えば傷害保険に入ってたっけ。なんか貰えたっけ?」と思って確認してみたら
死亡・後遺障害のみの支払い。
幸い私のケガは後遺症が残るものでは無かったので当然使えない。

「なんだこの保険。あんまり役に立たないな」

なんて思ってしまった。

その後、生命保険の見直しをして、他の保険に入りなおした時に
ちょっとした傷害保険も一緒につけた。

ケガ等の通院、入院、手術でも補償があるタイプのものだ。
もちろん死亡・後遺障害の時にも保険金が出る。
これで今後ケガをしても安心だ‼(笑)

ここで、件の保険をやめておけば良かったのに
何も考えなかった私はそのまま保険を継続してしまった。
正直言えば面倒くさかったので後回しにしてしまっていた。

そんなこんなで25年経った今、
ついに解約を決意したのだった。(遅すぎるやろ)

解約するぞ‼

「解約するぞ‼」
と決意したは良いが、ネットで簡単に解約できるものではないらしい。

電話解約一択なんだとか。
そりゃそうよね。ネット解約OKにしてたらみんな簡単に解約しちゃうよね。
解約されないようにしないといけないんだから、面倒な方法にするよね…

あー面倒くさい

色々理由をつけて、うだうだと引き留められるんだろうなぁ。嫌だなぁ。

とは言え、使いどころの少ない保険に今後も1000円払い続けるのはやはり勿体ない。
どんなに引き止められても断れば良いだけの事。
「絶対に解約するぞ!」と心に誓い、
保険証書に書かれている問い合わせ番号に電話をかけた。

電話の向こうの自動音声の質問にいくつか答え、
ようやく人間のオペレーターさんに繋げてもらえた。

「はい。〇〇保険です。本日はどのようなお問い合わせでしょうか?」

聞き取りやすい声のとても感じの良いオペレーターさんだ。
解約を告げたら感じが悪くなってしまうのだろうか。
嫌だなぁ、でも言わねば進まない。

「保険の解約をしたいのですが」

「保険のご解約ですね?保険の番号はお手元にありますか?」

抜かりはない。もちろん用意している。
番号を伝えると色々確認している模様。
オペレーターさんは感じの良いまま言葉を続ける。

「それでは解約の手続きをさせていただきます。」

え?そんなにあっさり解約させてくれるの?
ああ、まあ大した金額の保険じゃないからねぇ。
無事に解約できるみたいで良かった、良かった。
緊張して損した。

電話番号と生年月日と本人かどうかを確認される。
確認出来たところで解約か~と思っていたら
まだそんなに簡単に解約させてくれるわけはなかった。

オペレーターさんはプロだった

解約の話をしてからもオペレーターさんの感じの良さは変わらなかった。
むしろ
「25年の長い間ご利用いただきまして本当にありがとうございました」
などと更に丁寧で良い対応。

「このままお手続きを進めさせていただきます」

うんうん、進めちゃって。

「参考までにお聞きしたいのですが、今回解約に至った理由を教えていただけますか?」

「クレジットカードと保険の見直しをしていて、〇〇のクレジットカードを解約するので
こちらの保険も解約しようかと思いまして。」

どや!完璧な理由やろ。

「あ~そうですね。この保険は〇〇の団体保険扱いですので
カードを解約されるのでしたらこの保険の継続は出来ませんね」

そうでしょう、そうでしょう。だから早く解約を…と思っていると
こんな事を言い出した。

「こちらの保険は本当にお安くて良い保険なので
この保険のためだけにカードを継続されている方もいるほどなんですよ?」

これは…引き留めようとしてるのよね?

そりゃそうよね。
やけにあっさり解約の手続きに進むなぁ、
最近の保険業界はそんな感じなのかなぁと思っていたけど
そんなわけないよね。

だが負けない。

「あ~そうなんですねぇ」と流す。

「確認させていただきたいのですが、
保険加入中にお怪我をされたという事はありませんでしたか?」

「しました。骨折しましたけど完治してます。」

オペレーターさんはこの言葉に食いついた。

「お怪我をされたのですね?」

「はい。でも適用外ですよね?」

「後遺症が残っているとかそういうことは…?」

「ないです。」

「ああ…それでしたら確かに適用外ですね…。」

ですよね~。これで納得してくれるかなと思ったらまだ続いた。

「のき様の年齢になってきますと、ご自宅での事故が増えるんですが
その時にこの保険が助けになるんです。
お風呂で転んで後遺障害になる人もいらっしゃいます。
その時にこの保険がお役に立ちます。
ご自宅では500万円ほどですが公共交通機関ご利用時ですと
後遺障害の保障も5000万円と高額ですし、
この保険料金でこの保障はなかなかありませんよ?」

お風呂で転んで後遺障害ってそうそうならないと思うんだけどね。

公共交通乗用具での事故での補償が大きいと言われても
あまりバスにも電車にも乗らない私には可能性が少ない。

そもそも死ぬか後遺症残るかでしか貰えない保険って使いどころ少なすぎるよなぁ。
それによくよく調べたら新たに入った傷害保険も同じくらいの値段で
入院とか通院特約ついてるよ?
とは思ったけれどあえて言うこともないかと思い
「いえ、大丈夫です」とだけ答えておいた。

だがオペレーターさんはあきらめなかった。

「年齢とともにご自宅で怪我をされる方は少なくありません。
今後、ちょっとした事で後遺障害が残るような事があった時に
お役に立つ保険ですので、今後のためにも残しておかれるのはいかがでしょう?」

うーん。
良い事言ってるんだろうけど後遺障害になる事前提で語られてもなぁ。
逆に言えば死ぬか後遺障害にならない限り役に立たないんだよなぁ。
せめて通院保障欲しいよなぁ。

良い返事をしない私に更に問いかけるオペレーターさん。

「普段のき様はバスや電車に乗られる機会は多いですか?」

「いえ、あまり乗りませんね。自転車が多いかな?」

「!自転車に乗られるんですね?」

声のトーンが上がった。
突破口を見付けたと思ったんだろう。

「自転車保険は…」

「入ってます」
食い気味に答える。

「…では安心でございますね」

あら、意外とあっさり引き下がった。
…と思ったけどまだ続いた。

「では解約の手続きに入らせていただきます。
こちらの保険は公共交通機関ご利用時の事故による
死亡・後遺障害の時に5000万円支払われるという
とても手厚い補償が〇〇カードの団体保険という事で受けられるのですが
解約されますと同じ条件での加入は受付できません。
大丈夫ですか?
この保険のためだけにカードを解約せずに残されている方もいるほど良い保険なので
とてももったいないかなと思いまして…。」

「いえ、大丈夫です!」

断固拒否の姿勢。さすがにもう納得してくれるだろう。

「かしこまりました。
最終確認ですがこちら解約されますと本当にもう2度とご契約いただけませんが
大丈夫ですか?」

めげないねぇ。でも負けない。

「大丈夫です!」

「では解約手続きをさせていただきます。そのままでお待ちください。」

長い戦いが終わった

「お待たせいたしました。
解約手続きが終了いたしました。
今月の末日までは保険が有効ですので何かケガをされるなど
ございましたらご連絡ください。
1日からは契約は終了しておりますので、何かありましても
補償は致しかねます。

長きにわたってご契約ありがとうございました。

「こちらこそありがとうございました。では失礼いたします。」

…終わった。解約できた!

月1000円とはいえ一年で12000円である。
薄給である私にとっては大きな金額だ。

もっと早く解約しろよ私!
保険の解約は面倒くさい(引き止められるから)と思って今まで
重い腰を上げなかった私が悪いんだけどね。

実際引き止められたし、思ってたよりぐいぐい来たし、
まだ止めてくるのかとか思ったりしたけど
今回のオペレーターさんの対応は嫌な気持ちにはならなかった。

最後まで丁寧でさわやかで気持ちのいい対応だった。

気持ちの良い対応すぎて
押しに弱い人は解約できないかもしれない(笑)

解約するには強い意志が必要だと再確認した私であった。

それはそれとして
対応して下さったオペレーターさんに感謝!
気持ちよく解約させてくれてありがとうございました。

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